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『フロントミッション4』

ゲームでマニアックに燃えるやつっていうといろいろあるのだが、ロボットものなら何を選ぶ? 「スパロボ大戦」ははずせないし、ガンダムシリーズが絶対にいいという人もいるだろうけど、オリジナルでという限定をするなら、やっぱり、『フロントミッション』!

これに限るよな?( ‥)/

さて最近、スクエニがノベルスのシリーズを出していて、そのラインナップにいきなり出てきたのが、これ。『フロントミッション4』。1~3はないです。いきなり、4です。(主人公がイカすヒロインだからか?<違)

ノベライズしてるのは、秋津透で、この人は、知る人ぞ知る、角川ノベルスで『ブラスルーン・シリーズ』っていう、異世界スパロボファンタジイを書いてるんだよね。(または、ルビがむちゃくちゃ多いファンタジイ作家という特徴で憶えている人も、いるかも?)

秋津透作品によくある、淡々と、クールな目で自分の置かれた状況を見るというタイプの主人公が、「フロントミッション」の世界にはどうやらぴったりだった模様。ゲームをやった人はもちろん、
「ああっ。あのシーンの裏にこれが!」とか
「そうかあ、実はここでこうなっていたのかあっ」
と思える部分がいろいろと出てくるのだけれども、ゲームをやってなくても、ロボットと国際的な陰謀が出てくるライトノベルとして、一気に読めてしまうエンタテイメント。

でも、スクエニさん、できればもちょっと、単価下げて下さい(笑)。

『フロントミッション4』(秋津透作 スクウェア刊)


著者: 秋津 透, PS2ソフト「フロントミッション4」
タイトル: フロントミッション4〈2〉エルザ(2)

『恐竜大図鑑』

恐竜が好き。子供の頃から、恐竜が好き!
ティラノサウルスだとかアロサウルスだとかステゴザウルスとかイクチオサウルスだとかトリケラトプスとかプテラノドンが、もう、大好き!
で、恐竜の本なども、見るとつい買ってしまったりする事が多いのだけれども、いい恐竜図鑑というのは、あまりない。
あっても、子供向けのものだったりとかね。

でもやはり、探すべきところはあるもので、時々、恐竜の発掘などの記事を載せるナショナルジオグラフィックの本の中にありました、『恐竜図鑑』。
これが、実にすぐれものなのだ!
何かって、かなーり最新の情報に基づいているとかそういうのは当たり前として、人間と恐竜の大きさが対比図であらわされているのです。
わかりやすいぞー。
やっぱり、「人間が前に立つとだいたいこのくらい」っていう図があると、
「高さは何メートルあります」
「体長は(全長は)何メートルです」
って書いてあるだけより、一目でわかります。それに、普通は、体長しか書いてなくて、これって、体高とは別ものなんだよね。特に、最近の研究では、むかーしみたく、ゴジラみたいに後足で直立してるんじゃなくて、頭とシッポがほとんど水平って感じになってるでしょう。体長12メートルだとして、頭の高さが地上12メートルのところにあるとは言えないわけです、決して。

全ページ、カラーというのもいい。
恐竜なんで、化石以外は写真がないから、想像図はもちろんイラストですが、これもきれいでなかなかリアルだし。
どの恐竜がどこで化石が発見されてるとか、そういう情報も勿論網羅されているので、見やすい使いやすい。

恐竜好きには絶対お勧めだね( ‥)/

『恐竜大図鑑』(ポール・バレット著、ラウル・マーチン画、ケビン・パディアン監修、日経ナショナル ジオグラフィック社刊)

『時の車輪』…気になるあの子と、親友

なが~いなが~いファンタジイというと、何。
いや、国内ものだと、「アレ」なものもあるので、海外限定にしよう。
いろいろありますが……。
国内で翻訳が手に入るのだと、やっぱり『時の車輪』なんてものが、一応、リストの頭の方に出てくるんではないかと。
ヒットしてるっていうだけあって、読み口は軽いけど、それなりに
背景設定がしっかりしていて、ほとんど、齟齬も見られない。
(国内で長編ファンタジイを書いている某作家には、是非みならってほしい)。
でも、ヒット作には、絶対、「キャラクターの成長」という要素が必須なわけで。
ここでも当然、それは出てくるわけだ。
なんといっても、主人公達が若いというのもある!
いろいろ特徴のある男女がたくさん出てくるのだが、やはり中心は、アル=ソア、ペリン、マット、3人の若者だろう。

若者はバカモノだ、とは良く言ったものである……(笑)。

読者がこの3人を比べていて一番楽しいのは、多分、3人の誰もが、
「女の扱いは、あいつの方がうまい」と思っている事。
アル=ソアいわく、「こんな時、マットだったら」
マットいわく、「こういう時、アル=ソアならうまくやるんだろう」
ペリンいわく、「俺はアル=ソアやマットみたいに女の扱いがうまくないから」
うわはは。
親友同士でも、こと、女の子の扱いとなると、なかなか、腹を割って話したりはできないもの。

自分が10代の頃を振り返ると、なんか納得してしまうこのシチュエーション!
「あるある、あるよねー」
そう言いたくなるわけです。
こういうのを、ストーリーの中に持ち込んでいるのはちょっと鼻につく事もあるが、うまいよなあ。

ちなみに、女の子側も、それぞれ、いろいろとお互いの間でロマンスに関する思惑があるように見えるのだが……。
こちらの方は、機微がよくわかりませぬ(^^;

『時の車輪』シリーズ(ロバート・ジョーダン作・ハヤカワ文庫FT)
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