経済で読み解く織田信長
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いやあ、面白かった!
従来……いや、正直に言うと、子供の頃から、私は歴史の授業に大きな不満があったのです。
歴史の教科書は、事象の移り変わりを解説しているにすぎない。
たとえば、何年に誰が何をした、というような事。
まあ現実の事件もそうですけれども、
「なぜそれが起こったのか?」
「どんな影響替えあったのか」
のふたつを学ばなければ、その事象を理解できるとは言えません。
歴史の教科書は「どんな影響替えあったか」は教えてくれますが、「なぜそれが起こったのか」はあまり良く書いていないんですよ。
単純に言うと、
歴史に残るような事件というのは、たいてい、「争い」なわけです。
そりゃ、人が傷つけあい、死んだりすれば強い印象が残りますからね。
いざこざが起こる原因はつきつめていうと、
「我々には食糧が足りなくなった、だから他から奪ってこよう」
ではないかと思います。
(ここで、生産性をあげよう、というような事をした場合は歴史に残りにくい訳です】
これは経済の問題であって、つまるところ経済と政治は切り離せない。
歴史を学ぶには、当然、経済も学ばなければなりません!
本署はまさしく、経済の面から歴史を見る、というスタンスの著作なのです。
面白くないわけがない。
しかも著者は、ネットの放送番組などでもおなじみの上念司。マシンガントークと言われる上念氏ですから、文章も読みやすく、わかりやすいです。
面白い事は、人の興味をかきたて、集中させる効果があります。
実は本著はこのタイトルにもかかわらず、信長はそれほど登場しないのですが……。
なぜ日本が戦国時代に突入したのか、信長が対抗した幾つもの仏教集団とは実はどういうものだったのかを、解説しています。
もう一度言おう。
これは面白いですよ。