タイガの森の狩り暮らし~契約夫婦の東欧ごはん | 手当たり次第の本棚

タイガの森の狩り暮らし~契約夫婦の東欧ごはん

 

タイガの森の狩り暮らし~契約夫婦の東欧ごはん~〈試し読み増量版〉 (PASH! ブックス)   江本マシメサ https://www.amazon.co.jp/dp/B077HWXBMQ/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_q2eTAbHAJFX06 @amazonJPさんから

 

ラノベでもネット小説でも氾濫している感のある「ファンタジー」ですが。

本作には新しいところがふたつあります。
ひとつには、西欧のファンタジイでもあまり登場する事のないロシア(のような世界)が舞台であること。

もうひとつは、ネット小説ではわりと見るようになった要素ですが、これでもか、と料理が出てくること。
もちろん、それはロシア料理であるわけです。

しかも食材のメイン、肉は狩猟で手に入れる!
さらに、それ以外の食材は狩猟で得たものを物々交換して手に入れる!
辺境の村では当然の事ですが、これも実はファンタジイではあまり語られません。

主人公は都会から来た若者なので、辺境の暮らしに色々と困惑もしつつ、逞しく成長していく様子も微笑ましい。

なお、主人公の名はミハイル。
最初、女主人公オリガは、斜面を転げ落ちて雪に埋もれていたミハイルを、子熊と勘違いします。

ミハイルのロシア語での相性は、「ミーシャ」。
はいっ。
某漫画の愛読者か、一定以上の年齢の人はピンときましたね。
彼は、「こぐまのミーシャ」なわけです。ぱちぱちぱち。

なお、もうひとつ面白いのは、狩人は女性のオリガ、料理(と家事)が得意なのはミハイルだという事でしょうか。